2015年版

院長メッセージー12月

師走にはいりました。相変わらず日々の気温差が激しく、体調維持が大変です。インフルエンザも流行してくる頃です。外出後の手洗いやうがいなど、体調管理に気をつけてください。
11月23日は東京有明のビックサイト国際会議場で開催された、第11回在宅医療推進フォーラムに参加をしてまいりました。私は「住み慣れた街で最後まで」というパネルデスカッションで発言をしました。冒頭、この言葉に対するイメージを聞かれて、私はこう話しました。「35年前父がたまたま松戸市に家を建てたので、松戸に移り住みましたが、長い間松戸市小金原に住み、私の子供たちも地元の保育園、小学校に通い、父も自宅で看取って、自分もこの桜の並木がきれいな愛すべき街で最後まで仕事をしながら過ごして、そしてこの街で逝きたい。」
12月よりは木曜の午後も4時半から1時間だけ整形外来診療を行います。地域の皆様の少しでもお役に立つように、これからも頑張ってゆきたいと思っております。インフルエンザの予防注射もまだ行っております。特に予約はいりませんので、まだ注射を受けていない方は早めに済ませてください。

 

 

 

 

 

院長メッセージー11月

寒くなってまいりました。昨日、当家では早々にファンヒーターを使いました。皆様も風邪に気をつけてください。
10月11日、12日の連休に北海道札幌で開催された、「第21回在宅ケアを支える診療所市民全国ネットワーク全国の集い」に職員と一緒に参加をしてきました。今年は、北海道家庭医療学センター理事長の草場鉄周先生が大会長でした。この会では多職種が一同に介して、日常の実践での経験を発表して意見を交換する、実践交流会という企画があり、いらはらグループからも7題の演題を出しました。ランチョンセミナーやシンポジウムでも当院から登壇者があり、積極的な意見交換と情報収集ができたと思います。来年は鹿児島での大会となり、北の大地から九州南端へとバトンタッチです。来年も多くの職員を連れて行きたいと思っています。
今年のインフルエンザワクチンは、4価ワクチンとなります。これまでは3価(A型2種類、B型一種類)でしたが、B型が1種類追加されました。12月から1月にかけての寒さが厳しいときが流行のピークになると思いますので、早めの予防注射をお勧めします。当院では診察時間帯に来ていたれば、特に予約はいりません。

院長メッセージー10月

だいぶ気候が涼しくなり、過ごしやすくなってきました。皆様、夏の疲れなどはたまってはいないでしょうか?
9月20日から23日の連休に、フィリピンの南カマリネス州の州都であるナガ市に行って参りました。来年採用予定のスカラーシップ奨学看護師さんの面接のためです。今回は、当院のほかに、京都と名古屋から2つの医療機関も面接に参加をしました。12名の方と面接をしましたが、希望の若い人は日本語と日本文化を学びたいという意欲に燃えた方ばかりで、誰を選ぼうか本当に迷いました。当院では、流山市にお姉さんが住んでいるという双子の姉妹に決めました。日本にも来たことがあり、何より兄弟が近くに住んでいるので、お互いにとっていろいろと安心です。今後も、フィリピンの優秀な若い方を数名ずつ採用して行くつもりです。外来や病棟、デイケアで半日働き、半日は日本語学校に行くことになると思います。どうか皆さん温かい目で見守ってください。
9月24日には三和病院で地域医療拠点事業の一つとして、病院で行う多職種連携事業を行ってきました。病院の専門職と在宅の専門職がお互いの垣根を低くするように意義のある研修ができました。三和病院の皆様には大変お世話になり、ありがとうございました。

院長メッセージー9月

暑い夏でしたね。35度の暑さが続くことは、今まで経験したことはなかったと思います。夏の疲れが出てくるころでしょうから、健康管理には十分に気を付けてください。
8月の27日から30日まで、フォリピンのネグロス島にあるバコロド市に行ってきました。目的は、来年度のスカラーシップ予定者の面接です。応募者はすべてフィリピンの看護大学を卒業した方々です。4名の募集に16名の応募がありました。応募されたみなさんは、目がキラキラと輝いていて、日本で勉強をし、日本文化を学びたいという気持ちを持ったかたばかりでした。誰にしようか迷いましたが、浅沼事務長と相談をして4名を選びました。来年の4月から皆さんも診療所でお会いになる機会もあると思います。順次紹介をしてまいりますので、どうぞよろしくお願いします。
面接後に西ネグロス州の知事と面談をして、今後のスカラーシッププログラムを続けるための契約書に署名をしました。知事さんは何と我々を夕食に誘ってくれて、フィリピン料理を堪能してきました。知事さんにお目にかかるだけでも大変名誉なことですが、まさか食事に招いてもらうとは思わず、感激でしました。今後も、同国の優秀な若い人にチャンスを与える、スカラーシップを続けてゆきたいと思っています。

院長メッセージー8月

猛暑がやってきました。連日35度を超える暑さです。皆さん、熱中症にならないように水分補給や室温管理にご注意ください。
 7月もいろいろなことがありました。
7月12日には青森県民主医療機関連合会の定期総会の講師に呼ばれて、認知症の講演をしてまいりました。私がとても驚いたことは、千葉県や島根県出身の医師の方が、遠く北の地に根を下ろして、地域医療に励んでいることです。彼らの真摯な態度には頭が下がる思いでした。私などまだまだ甘いなーと気を引き締められました。
25日には、医療法人実幸会と生活介護株式会社合同の納涼会をいらはら診療所の駐車場で開催しました。当日はバーベキュウやカキ氷などお子さんも参加しての和やかな会となりました。当方人では、春の花見会、夏の納涼祭、年末の忘年会が3大行事となっております。季節に合わせて行事を行うことは、職員の皆さんのメリハリをつけるためにも大切なことだと思っています。
29日の午後から毎年恒例の消防訓練が行われました。消防署の方が直接指導に来ていただき、実際に消火器を使った訓練等を行いました。災害に備えた訓練はとても大切ですね

院長メッセージー2015年7月

梅雨明けも近く、暑い日も続いております。皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。
医療法人社団実幸会の会計年度は6月が最終月です。7月から新しい会計年度となるわけですが、お蔭様で21年連続して黒字決算を出すことができました。これもひとえに、皆様からの信頼を得ているおかげと、職員一人ひとりの努力の賜物であると感謝しております。今月より新しい会計年度となりますが、今期も黒字決算を目指して地域医療活動を続けて参ります。
6月も忙しい月でした。第1週には、フィリピンのナガ市から、州政府の方と日本語学校の担当者が、留学生の生活ぶりの視察のために来日しました。留学生達が元気に生き生きと仕事と勉強に励んでいる様子を見て、安心をして帰って行きました。
20日にはイギリスでガン末期の緩和ケアシステム「The gold standards framework」を構築した、トーマス教授をお招きして、御茶ノ水の順天堂大学で講演会を行いました。インターネットを通じた広報だけでしたが、教室一杯の聴衆があつまり、緩和ケアに関する関心の高さをあたらためて確認したしだいです。わが国でも、どうしたら在宅がん患者さんの緊急入院を減らすことができるのか、課題を与えられたと思いました。

院長メッセージー2015年6月

5月の終わりには30度を越す真夏日となりました。日本も亜熱帯気候になってきたようですね。
5月のゴールデンウィークに台湾に行ってきました。今回は、和田先生、浅沼事務長との3人旅です。一番の目的は、台湾の丁度中心にあるプーリーという街の、キリスト教病院見学をすることです。昨年、病院の人たちが、当院と関連施設を見学に来た際に非常に喜ばれまして、是非一度プーリーにも来てくれと招待を受けていました。
台湾では雨が降らない日が続いて、日月湖というプーリーの近くの湖の水面も下がっており、一部都市では給水制限されるほどの干ばつでした。宿泊したホテルは、日本式の浴衣や大浴場が完備されており、ホテルの屋上テラスで湖を見ながら食べた朝食は素晴らしく、良い思い出になりました。
当初は、親友陳先生がいる台南市も訪問する予定でしたが、せっかく台湾まで来るのだから在宅医療の講演をして欲しいとの事で、予定変更を余儀なくされて、最終日に台北市にある衛生部で講演をしてきました。台湾でも在宅医療が保険点数で認められて、日本での経験を共有したいのでしょう。
前夜に行われた、歓迎会ではカラオケで大盛り上がりでした。台湾の人たちは親日家が多く、快適に過ごすことができました。毎年、行きたいと思っています。

院長メッセージー2015年5月

4月だというのに、30度を越す真夏日となった地域もありました。今年の夏も暑くなりそうです。
4月15日から19日までオーストラリアのパースにアルツハイマー国際会議(ADI)出席のため行ってきました。実はパースは2回目であり、前回もアジア太平洋のADIでの出張でした。この会議には2004年から毎年演題を持って出席することを目標にしており、何とか今年も達成できました。2004年の会議は京都で行われたので、その時からの毎年の習慣です。来年はハンガリーのブタペストで開催されますが、その翌年はまた日本で開催されるそうです。詳細が決まりましたら、またお知らせいたします。
パースは世界でもっとも美しい街といわれており、人口に比較してレストランも多いことで知られております。インド洋に面した地中海気候であり、南半球なので季節は秋でしたが温暖で太陽がサンサンと輝いており半袖で過ごせました。しかし、シドニー乗換えで20時間以上かかる長旅であり、3日の滞在はさすがに短く、もっとゆっくりしたかったというのが本音です。いつかゆっくり旅ができる日を夢見て、今日も地域医療の仕事をがんばりますので、皆様よろしくお願いします。

院長メッセージー2015年4月

さくら通りの桜も一気に開花しました。この時期は診療所のある小金原は一年で一番華やかな季節です。
3月19日から22日までフィリピンのナガ市に、4月から来日する看護師の面接に行ってきました。フィリピンでは看護師の資格がありますが、日本では通用しないので、介護職として当面は働いてもらいながら、日本語学校に通います。わが国の技能実習制度の見直しが行われ、今年度から介護職も制度内に含まれるので、ある程度の日本語ができれば、実習生として施設等で働くことができます。それらの制度も見据えた試みでもあります。
フィリピンの人口構成は日本とは逆に若い方が多く、活気のある社会です。国民所得も年々増加をしておりますが、国内に産業が乏しく、海外に出稼ぎに行く方の多い国としてもよく知られております。まじめな性格の方が多いので、当法人の職場でも人気者になることでしょう。
写真は、ナガ市の日本語学校でのものです。キラキラと目が輝いた若者が多くいて、実に頼もしく感じました。当面は当院の病棟やデイサービスで働いてもらいます。どうぞ皆様よろしくお願いします。

院長メッセージ-2015年3月

寒い日が続いております。みなさん、お変わりありませんか。
2月21日に東京のこどもの城で、今年の10月に北海道札幌で行われる全国の集いのプレ東京大会を開催しました。こどもの城は取り壊しが決まっており、すでに一般の利用ができなくなっておりましたが、会議室のみ利用可能でした。まさに、この建物での最後の大会となりました。今回は玩具福祉学会の小林るつ子理事長の取り計らいで、会場を借りることができたわけです。
プレ大会の基調講演は日本テクノエイド協会会長の大橋謙策氏にお願いをしました。大橋氏は日本の社会福祉学会の重鎮であり、現在は東北福祉大学大学院の教授も兼任されております。講演では、わが国の社会福祉のあり方がゆがんでおり、対象となる方の自己実現を目指してこなかったとの厳しい指摘から始まりました。その内容は明快であり、話の切り口も鋭く、1時間があっという間に終わってしまいました。現在の家庭内多重問題にも言及しており、もはや縦割り行政では支えられないとの話もありました。地域包括ケアセンターの役割でも、基本はワンストップサービスであり、高齢者から子供までの対応が望まれるとのことでした。
その後のシンポジウムでは、小林るつ子氏、堂垂伸治氏、和田忠志氏から、自分達の活動を踏まえた報告があり、大橋氏も一緒になって、地域包括ケアについての議論を重ねました。最後に大橋氏から「生きる」とは生活を楽しむこと、「花を愛する生活環境ですか」との問いかけが印象に残りました。実に実りの多い会であったと思います。

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