院長メッセージ-2015年3月

寒い日が続いております。みなさん、お変わりありませんか。
2月21日に東京のこどもの城で、今年の10月に北海道札幌で行われる全国の集いのプレ東京大会を開催しました。こどもの城は取り壊しが決まっており、すでに一般の利用ができなくなっておりましたが、会議室のみ利用可能でした。まさに、この建物での最後の大会となりました。今回は玩具福祉学会の小林るつ子理事長の取り計らいで、会場を借りることができたわけです。
プレ大会の基調講演は日本テクノエイド協会会長の大橋謙策氏にお願いをしました。大橋氏は日本の社会福祉学会の重鎮であり、現在は東北福祉大学大学院の教授も兼任されております。講演では、わが国の社会福祉のあり方がゆがんでおり、対象となる方の自己実現を目指してこなかったとの厳しい指摘から始まりました。その内容は明快であり、話の切り口も鋭く、1時間があっという間に終わってしまいました。現在の家庭内多重問題にも言及しており、もはや縦割り行政では支えられないとの話もありました。地域包括ケアセンターの役割でも、基本はワンストップサービスであり、高齢者から子供までの対応が望まれるとのことでした。
その後のシンポジウムでは、小林るつ子氏、堂垂伸治氏、和田忠志氏から、自分達の活動を踏まえた報告があり、大橋氏も一緒になって、地域包括ケアについての議論を重ねました。最後に大橋氏から「生きる」とは生活を楽しむこと、「花を愛する生活環境ですか」との問いかけが印象に残りました。実に実りの多い会であったと思います。

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