師走に入りました。衆議院解散も急遽決まり、あわただしい中での選挙となりましたが、皆様お変わりありませんでしょうか。
11月は予定が多く、多忙な月でした。11月10日よりは、台湾の福祉分野の行政や現場の20名強の方々が、日本の介護施設見学にこられました。台湾では、わが国よりも速い速度で少子高齢化が進行するために、強い危機感を持っております。小規模多機能制度を、取り込み、在宅医療への医療保険給付も始めたようです。いつも申し上げるように、今後はアジアの諸国と一緒になって、少子高齢化に伴う諸問題を考えて行く必要があると思います。
11月23日には名古屋大学豊田講堂において、第10回の在宅医療推進フォーラムが開催されました。この会の最後にこの会に賛同している16の団体による共同声明が出され、今後これらの団体が在宅医療推進のために更なる連携を強めて行くことが確認されました。会の名称は、JAPAN Home Health Care Alliance (JHHCA) です。在宅医療も新しい段階を迎えたという思いを強くしました。
インフルエンザの予防注射は来年の15日まで行っております。特に予約の必要はありません。お済でない方は、早めに注射を打ってください。
10月の後半から寒さを感じる日が多くなりましたが、皆さんお変わりありませんか。先月から、インフルエンザにかかる方も出ています。今年は予防注射を早めに打った方がいいようです。
10月16日に松戸市主催で、多職種合同カンファランスが常盤平の市民センターで開催されました。会運営実務は松戸市の地域医療課の方々と、本年度地域医療拠点事業をしている当院の職員が行いました。
本郷谷市長の挨拶のあと、松戸市の認知症研究会の会長をしている、どうたれ診療所の堂垂院長から基調講演がありました。認知症研究会のこれまでの活動や実際の連携症例の話でした。その後、当院の和田医師が症例提示をして、多職種カンファランスを行いました。地域包括センターに対応して11チームが作られ、私もその中のメンバーとして検討会に加わりましたが、歯科医師、薬剤師、ケアマネージャー、ソーシャルワーカー、介護職の方々と楽しく議論をすることができて、有意義な時間を過ごせました。このような一つ一つの地道な活動で、地域包括ケアシステムは出来上がって行くことを実感いたしました。
現在、65歳以上の方を対象に肺炎球菌ワクチンの補助が国から出ており、当院でも予防注射を随時行っております。特に予約は必要ありませんので、お気軽に受付までお問い合わせください。肺炎やインフルエンザにかかるリスクを少しでも減らして、皆様が快適な毎日が過ごせますことを心から願っております。
9月に入り、雨も多く急に涼しくなりました。皆さん、体調を壊さないように、気温の変化に十分注意をしてください。
9月14日、15日と岡山市で、在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワークの20回全国の集いが開催されました。17回の高知大会が会長として始めての大会でしたが、全国の集いも今回で3回目となりました。地域包括ケアが声高に語られる中、在宅ケア診療所ネットの役割も重要性も増してきており、今後も全国でのプレ大会を展開しながら、活動を進めて行きたいと考えております。
今回の岡山大会は、まさに百花繚乱の有様でした。各界での著名人が目白押しに講演をくんでおり、青木大会長の交流の広さを改めて感心いたしました。しかし、会としてのまとまりにやや欠けていたかなとも反省しております。
来年は北海道の札幌、再来年は鹿児島と、まさに北から南まで全国をまたにかけての大会が続きます。当分はあちこちに飛ばねばならない日々が続きますが、体力の続く限り会長としての役割を果たして行きたいと考えております。
この会に感心のある方は、市民でも会員になれますので、是非仲間になりましょう。よろしくお願いします。
8月の終わりは、涼しい日が少し続きました。気温差が激しく、風邪などひかれた方もおられると思います。暑さはまだまだ続きますので、引き続き熱中症に気をつけてください。
8月24日の土曜日に松戸市民会館で、昨年に続き第2回目の在宅医療の集いが開催されました。松戸市は全国でも有数の在宅医療が盛んな地域で、在宅医療に積極的に取り組む医療機関が多く、松戸市在住の方であれば、在宅医療を受けるのに困ることはありません。今回の集いも、松戸市医師会、歯科医師会、薬剤師会などの共催による開催となりました。
サザエさん一家の30年後、80歳代となった波平さんが肺がん末期になったという想定で、医師や歯科医師、薬剤師、看護師の立場で何ができるのかという内容のシンポジウムでした。私は医師の代表としての話でしたが、がんというのは実はご自宅での看取りが比較的容易であるという話をしました。その理由は、期間が限定されており、自立している期間も長く、最後まで意思疎通をすることができるからです。がんと聞くと、大変だろうと皆様は思われるかもしれませんが、実はそうでもないのです。また、御自宅でご家族の看取りをされた方の報告もあり、非常に感動的な内容でした。
在宅医療など考え方はぜひ一度当院までお問い合わせください。当院には相談員もおりますので、診療時間内であればいつでも相談することが可能です。皆様のお役に立てることが少しでもできれば、我々の本望とするところです。
暑い夏が始まりました。今年も、かなりの酷暑になりそうです。みなさん、脱水にはくれぐれも注意をして、こまめに水分補給をしてください。7月13日に大阪のリバーサイドホテルで、在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワークプレ大会が開催されました。タイトルは「地域包括ケアと在宅ケアを支える診療所市民全国ネットワークの役割」です。今回、私の役目は「地域包括ケアと診療所市民の役割~今できていること」という演題名での基調報告でした。当院は開院して21年目ですが、実は全国ネットも今回が20回目の全国の集いであり、当院は全国ネットとともに歩み育ててられてきました。
全国ネットはいまだ在宅ケアや多職種協働が世の中に認知されていない時代から、在宅ケアを志す診療所医師達が本音で語り、お互いの悩みを相談しあう会として発足しております。第一回の大会から参加をしておりますが、この20年の在宅ケアを巡る世の中の評価は大きく変わりました。わが国自体が少子高齢化で変わっており、世界一の超高齢社会となっております。経済界では失われた20年といわれておりますが、介護の世界では実り多き20年といっても差支えないでしょう。それほどわが国介護レベルは上がっております。きめのこまやかさでいうと、世界で一番良い介護をしていると自負しています。もう少し地域医療の観点から、前途多難なわが国の行く末を見守ってゆきたいと思います。
梅雨に入り、雨の多い日が続いています。また、突然の豪雨などもあり、わが国の気候は温暖化の影響で温帯モンスーンから熱帯雨林に変わったようです。医療法人実幸会の会計年度は6月で終了します。おかげさまで、本年度も黒字を維持することができました。当医療法人は開業以来一度も赤字を出したことがなく、20年間黒字が続いております。職員数が増えることで、経営リスクも高くなるのですが、当院は意識の高い職員が多く、この厳しい環境の中でもなんとか優良経営を保っております。会社でもそうですが、元気の源は何といっても、経営がうまくゆき黒字を出すことだと思います。そのことにより、いろいろな社会貢献にも費用を捻出できます。
今月よりは、これまで介護施設として使っていた金木犀を、生活困窮者等のシェルターとして使うべく準備も進めております。超高齢化社会を迎えているわが国では、医療機関といえども、地域に何ができるのかを問いながら地域活動を進めてゆくべきであると思っています。
6月末に岡山に会議に出かけたときに、久ぶりに倉敷によってきました。以前にもまして、整備されており、美しい町並みを楽しんできました。
5月の終わりには、暑い日がつづきました。皆様、いかがお過ごしですか。
5月の連休は、毎年恒例の国際アルツハイマー病会議に参加をするために、カリブ海に浮かぶ島国のプエルトリコに行ってきました。直行便がないので、ニューヨークで乗り換えですが、約18時間かかる長い旅路です。時差は13時間、ちょうど昼夜逆転です。この時差と長時間の飛行で少々参りました。プエルトリコの首都サンファンに3泊し、カリブ海まで行ったので帰りにニューヨークで一晩してきました。プエルトリコも海からの風が気持ちよいところでしたが、ニューヨークも眠らない街を堪能できました。ニューヨークでは、ステーキを食べてきましたが、料金も安く量もべらぼうに多いのですが、正直言って日本のステーキのほうが断然美味しいことは間違えありません。日本食は健康的で美味しいです。和食が世界遺産になっただけのことはあります。
アルツハイマー病国際会議は2004年の日本の京都大会から毎年参加をしており、世界中いろいろな場所に行けるので楽しみにしております。ちなみに来年はオーストラリアのパースです。
当院は松戸市からの委託事業で、在宅医療拠点事業を行うことになりました。24時間体制を確立して、松戸市内であれば誰でも在宅医療を受けられるように、地域包括ケアシステムの完成を目指してがんばります。
寒暖の差はありますが、だいぶ温かくなってきました。皆様、お変わりなくお過ごしのことと思います。
4月より医療報酬改定の影響で、施設の訪問診療を一日一人の利用者の方だけ診ないと、診療報酬が4分の1に減らされるため、施設に訪問する回数が極端に増えました。ほぼ毎日医師が各施設に訪問しているため、施設の臨時往診だけを行うことは減っています。定期訪問の時に臨時往診を行うことができるからです。施設の看護師さんなどは入れ替わり医師が来るので大変にはなりますが、利用者の方にとっては良い仕組みです。
先月も書きましたが、地域包括診療料も新設されました。高血圧、糖尿病、脂質異常症、認知症のうち2つ以上の病気で治療している方が対象ですが、当院が主治医として24時間電話対応や、時には薬剤投与、訪問看護などを行うという設定です。月に1503点という包括化された点数が設定されており、CT検査などしない限り、これ以上の費用はかかりません。これも非常に便利で安心できる制度ですから、ご希望の方は受付まで相談してください。
写真は松戸市医師会在宅ケア委員会が、千葉県医師会の高木賞をもらった時の記念写真です。松戸市医師会の在宅ケア委員会は長い伝統があり、地域ケアの推進に向けて良い仕事をしています。現在も、医師会の委員会に、歯科医師会と薬剤師会の幹部が出席をして合同で毎回会議を開催しています。全国的にも珍しく、まさに多職種協働の先駆けです。
診療所の前の桜が開花しました。4月は小金原の住人にとっては、桜の花が楽しめて一年で一番良い季節です。
4月から、消費税が上がりますが、診療所で払う医療費も少し上がります。初診料や再診療だけでなく、地域包括診療料という新しい保険点数もできました。これは、高血圧、糖尿病、脂質異常症、認知症の4つの疾患のうち、2つの病気で当院にかかっており、当院がかかりつけ医となっている方が対象です。このような方には、24時間電話でのお問い合わせや、健康相談、何かあった時の投薬や他院への情報提供書作成など、かかりつけ医として当然しなければならないことを行います。詳しい内容につきましては、当院受付までお問い合わせください。
また、外来の診察予定も若干変更があります。私の外来が火曜日の午後の一コマ増えます。午前の外来も、常勤の医師を主とした外来体制となり、非常に充実した外来診療ができるようになりました。
奄美大島での診療所・市民ネットワークの写真を貼付しておきます。私はあまり飲めませんでしたが、焼酎が美味しかったです。
4月から新しい、職場、学校等、旅立ちの方が多いと思います。健康に気をつけて元気ですごされてください。
2月には2回の大雪が降りました。雪かきで腰を痛めた方も少なからず診療所に診察にきていました。皆さんはお変わりありませんか?
2月15日の大雪の日に、当院の20周年記念祝賀会を柏市のホテルで行いました。大雪にも関わらず、高知や岐阜、名古屋からも会に出席頂きました。講演を予定していた、新潟の黒岩先生は新幹線が止まってしまい、来られずとても残念でしたが、皆さん楽しく会を楽しんでいただけました。 私が医師となって34年ですから、開業をしてからの時間の方が勤務医時代よりも長くなりました。この20年間、本当にいろいろな事がありましたが、良き職員や家族に恵まれて、一緒に泣き笑いしながら何とかやって来られました。4月からの診療報酬改定で、施設の在宅医療の点数が大幅に下がり、どうやってこの難題を乗り切ろうか頭を悩ませているところですが、今回も乗り切って行けると楽観しています。
3月は、旅立ちの季節です。新しい環境へ希望を持って出発する方も多いと思いますが、健康を維持することが第一です。インフルエンザは終息気味ですが、まだまだ油断できません。みなさん、無理をしないで、希望を胸に一歩ずつ確実に歩いて行ってください。
医療法人社団 実幸会
いらはら診療所
TEL.047-347-2231
FAX.047-347-2551